美観地区の中心に位置し、その象徴とも言える「倉敷川」、川にかかる3つの橋と川舟流し、川沿いに並ぶ柳並木や白壁の土蔵、町家、さらに大原美術館などの西洋建築とも相まって美観地区の美しい景色を形成しています。
「倉敷川」をゆっくりと運行する観光川舟は、ローアングルからの風景や町並みを楽しむことができるため、観光シーズンには予約で一杯になるほどの人気です。
「倉敷川」はかつて物資を積んだ川舟の往来でにぎわいましたが、周辺の開拓が進むにつれ、船による運搬も制限され、1959年に児島湾締切堤防が作られてからは運河として利用されなくなりました。その後の観光ブームがきっかけとなり、倉敷川の整備が行われ、1979年には、倉敷川畔が重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。
「倉敷川」は今でも江戸時代からの風情を残し、今橋、中橋、高砂橋の3つの橋とともに常夜灯や船着場、舟からの荷揚げ荷下ろしのための雁木(階段)など、様々な設備が残されています。